中国文学者の守屋洋氏の著作に「右手に論語、左手に韓非子」という書物があります。2008年に初版し、現在は新書で読みやすくなっております。

 中国古典が経営や社会の問題を読み解くときに参考になることは衆目の一致した意見だと思いますが、その中でも「論語」の人気はずば抜けております。これは「戦術論」から「戦略論」に時代要請が変化してきていることも、影響していると思われます。
 ノウハウや技術・知識を提供するという、いわゆる"HOW TO?”物では本質的な問題解決ができなかったり、陳腐化したものあるいは奇を衒ったものでは解決しない問題の奥深さがあるのかもしれません。

 中国思想の中の一つに、孔子・孟子という「性善説」派と荀子・韓非子とう「性悪説」派があります。企業のガバナンスや人材育成・キャリアアップを考える上で非常に参考になると思います。
 この本は二つの学説を比較しながら、現代を生き抜くための方法を示唆しております。
「どちらが正しい」という二者択一の視点ではなく、「相反する二つを統合していく」という、二項共存の必要性を伝えているのかなと感じました。
 ぜひ一読をお勧めします。


 

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